【2025年度版】WordPressって何?メリット・デメリットを初心者向けにご紹介!

ウェブサイトを作成しようと思った人で、調べているとWordpressという単語を耳にしたことはないでしょうか?
中には、実際に調べてみたはいいけど色々情報があってどれを見ればいいのだろうと思った方もいるかと思います。
- そもそもWordPressって何?
- WordPressのなにが便利なの?
本記事では改めて、WordPressとは何なのか、そしてどんなメリット・デメリットがあるのかを分かりやすくご紹介します。
そもそもWordPressとは?

WordPressはもともとブログを作るためのツールとして開発されたもので、主にPHPというプログラミング言語で作られるCMS(コンテンツマネジメントシステム)の一種です。
現在では企業のコーポレートサイト、ECサイト、ポートフォリオサイト、会員制サイトなど、あらゆる種類のWebサイトを構築できる器用さを兼ね備えています。
そんな幅広いサイトを構築できるWordPressですが、誰でも無料でダウンロードして使用可能というところから世界中から人気があり、今では世界で使用されているCMSの約60%がWordPressを使用されていると言われています。
当然ですが、無料で使用できるからという理由だけで世界中で使用されているというわけではありません。
WordPressの真の魅力は、「自由度の高さ」にあります。
初心者でもテーマやプラグインを活用すれば簡単にサイトを運営でき、上級者になればコード編集を通じてオリジナル性の高いサイトを構築できたりと、自分の目的やスキルレベルに応じて、段階的に活用範囲を広げていける自由度の高さがWordPressが人気な理由です。
そんな、世界中から高い人気を誇るWordPressですが、具体的にはどういうところがメリットなのか?世界中で使われているけどデメリットはないのか?と思われる方も多いと思います。
ここからは、Wordpressのメリットとデメリットについて詳しく説明していきます。
WordPressのメリット

冒頭では、WordPressは無料で自由度の高いことを特徴としてご紹介しましたが、WordPressには様々なメリットが存在します。ここでは、数あるWordPressのメリットのうち4つほどピックアップして説明していけたらと思います。
コードが書けなくてもサイトが作れる
Webサイトを作るには通常、HTMLやCSS、JavaScriptといったプログラミング言語の知識が必要になりますが、WordPressを使えば、知識がなくても直感的な操作だけでサイトを作ることができます。
例えば、ブログ記事を投稿するときは、MicrosoftのWordのような感覚で文章を書くことができるため、画像を配置するためのコードや文字を装飾するためのプログラミングが不要です。
そのため、初心者でもなんとなくの感覚で操作すればブログ記事の投稿が簡単にできるのです。
もちろんこれはプログラミング言語の知識があれば、更なるカスタマイズが可能になるというメリットもあり、使用しているテーマのデザインをより細かく変更したり、特定の機能を追加するために独自のコードを埋め込んだりすることで、オリジナルのサイトを構築していくことも可能です。
豊富なテーマとプラグインで自由にカスタマイズ可能
WordPressには数千種類の「テーマ(デザインテンプレート)」が用意されており、サイトの雰囲気をボタンひとつでガラリと変えることができます。
ビジネスサイト向けのシンプルなものから、ブログ用の華やかなものまで幅広い選択肢があるため、自分の目的に合ったデザインの「テーマ」を見つければすぐにサイトで使用することができます。
また、「テーマ」のほかに「プラグイン」と呼ばれるWordPressに拡張機能を追加することできる機能があります。
機能といっても色々ありますが、例えば以下のようなことが可能になります。
- 問い合わせフォームの設置(Contact Form 7 など)
- SEO対策の強化(Yoast SEO など)
- ページの表示速度を向上させる(WP Super Cache など)
- ECサイトの構築(WooCommerce など)
もちろん、これらはあくまで抜粋したプラグインなので、そのほかにもプラグインは無数に存在します。自分の目的に合わせて後から機能を追加できる柔軟さが魅力であり、意外と直感的に操作できるので設定も手軽なところも大きな魅力となります。
SEOに強い構造で検索エンジン対策がしやすい
SEOとは、簡単に言えば「検索したとき作ったサイトを検索にヒットさせるかを検査する試験」です。
SEOの評価が高ければ高いほど、GoogleやYahoo!のような検索エンジンで検索した際に、サイトを上位に表示させることができ、より多くのユーザーに閲覧してもらえるようになります。
ですが、SEOの対策は初心者にはかなり難しい内容であり、サイト公開して終わりといったケースも非常に多いです。
そこで便利なのがWordPressです。
WordPressは、もともとSEO(検索エンジン最適化)に適した構造であり、サイトにWordPressを導入するだけでそこそこ上位に検索がヒットするようになります。
もちろん、そこからプラグイン等で設定を加えることでSEOの評価を高め検索上位を狙えるので、SEO対策があまりわからない初心者でも検索結果で上位を目指しやすくなります。
世界中で使われているから情報が豊富
WordPressは世界中のWebサイトの約40%※で使われていると言われるほど、圧倒的なシェアを誇るCMSです。そのため、わからないことがあっても、インターネット上に解決策がたくさん見つかるのが大きな強みです。
特に海外のツールだと日本語に対応したものがなかったり、そもそも日本ではあまり使われておらず検索にもあまりヒットしないとかが多々ありますが、WordPressは日本語の情報も豊富で、調べると意外と解決することが多いので初心者から上級者まで情報収集が容易なところがありがたいです。
情報量が多いということは当然、WordPressの開発者向けの情報も多いため、もしプラグインやテーマを自作したくなった場合でも、調べると学べる環境が整っているので、まずは気軽に触ってみるといいかもしれません。
※CMSでの世界使用率は60%ですが、ウェブサイトでWordpressを使用している割合が40%
WordPressのデメリット

ここまでは、メリットについて語りましたが、メリットがあれば当然デメリットもあります。
WordPressを使用する場合は以下内容についてデメリットを理解しておくことが重要です。
セキュリティリスクがある
WordPressは世界中で広く利用されている人気のCMSであるがゆえに、サイバー攻撃の標的になりやすいというリスクがあります。特に、不正アクセスやマルウェア感染、データ改ざんなどの攻撃を受ける可能性があり、適切なセキュリティ対策を講じなければ、サイトの運営に重大な影響を及ぼすことがあります。
WordPress本体では、推測されやすいユーザー名やパスワードを使用するとセキュリティリスクを高める要因となり、サイトが乗っ取られる原因にも繋がります。
強固なパスワードの設定や、二段階認証の導入、ファイアウォールの活用など、サイトを保護するための追加対策も検討しなければならず、初心者のうちはサイトを公開することで手いっぱいでセキュリティ強化までに手が回らないケースがあります。
また、厄介なことにWordPress本体だけでなく、使用しているプラグインの脆弱性につくような攻撃をされることもあります。
プラグインは古いバージョンのまま放置されていると、悪意のある攻撃者に狙われやすくなり、サイトの乗っ取りや情報漏洩のリスクが高まります。特に、便利で人気の高いプラグインは攻撃対象にされやすくこまめなバージョンアップを推奨されることもあります。
そのため、WordPress本体やプラグインは定期的に最新バージョンへ更新し、セキュリティホールを塞ぐことが重要です。
維持管理に手間がかかる
最初に挙げたセキュリティリスクの問題について少し触れましたが、WordPressは一度サイトを作ったら終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要です。
テーマやプラグインの更新、バックアップの取得、セキュリティ対策など、サイトを安全に運営するための管理作業が求められます。正直めちゃくちゃ大変な作業量というわけではないですが、要所要所でバージョンアップをはさんだり、バージョンアップしたから使っていた古い機能が利用できなくなった等の問題が発生したりするので維持する際は結構面倒に感じる場面があります。
とはいっても、バージョンアップをしなければサイバー攻撃を受けやすくなるためこまめにバージョンアップを行うことは非常に重要です。
バージョンアップの際は、常に最新のものを取り入れるのではなく、バージョンアップした2週間程度は様子をみて、問題なさそうならバージョンアップと適度な感覚でバージョンアップを心がけることを忘れないようにしましょう。
カスタマイズには知識が必要
「デザインはテーマで整え、機能はプラグインで追加すれば大丈夫!」と思われがちですが、実際にはHTML、CSS、PHPといったプログラミングの知識が求められる場面が多々あります。
特に、プラグインを導入する際には「設定自体はWordPressの管理画面からできるが、設定した内容を実際のサイトに適用するためにはPHPファイルを編集する必要がある」といったケースが頻繁に発生します。例えば、カスタム投稿タイプやウィジェットの追加、特定のデザイン調整を行う際には、直接コードを修正しなければ思い通りの仕上がりにならないことがあります。
また、テーマによってはデザインのカスタマイズが限定的であり、細かなレイアウト調整や独自のデザインを実現するにはCSSの編集が必要になることもあります。加えて、プラグイン同士の相性による不具合やエラーが発生した際には、原因を特定し、適切に修正するための知識が求められます。
そのため、WordPressを自由にカスタマイズし、自分の理想とするサイトを作り上げるためには、知識がなければ実現できないことが多いです。
まとめ
本記事では、「WordPressとは何か」「WordPressのメリット」「WordPressのデメリット」について解説しました。
前半では「プログラミングの知識がなくても初心者に優しい」と述べましたが、後半では「知識が必要」といった内容に触れたため、戸惑われた方もいるかもしれません。
確かに、WordPressは初心者でも扱いやすいツールです。
しかし、使い慣れるにつれて細かな点が気になったり、新しい機能を追加したくなったりすることもあります。自由度が高いからこそ、カスタマイズを進めるには一定の知識が求められる場面も出てくるでしょう。
とはいえ、使い続けるほどにその利便性を実感できるツールでもあります。
WordPressの導入を迷っている方は、まず実際に触れてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
BSTでは、今後もWordPressで使える知識を発信していく予定です。
WordPress以外の情報も発信しておりますので、ほかの記事もぜひ読んでみてください。
-
前の記事
Javascript「swup」の基本的な使い方!【実装例あり】 2024.03.26
-
次の記事
記事がありません